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八方美人

八方美人。嫌われる印象ありますよね。誰にでもいい顔している人。信用できない人。加藤諦三氏の『心のかよわせ方』にて、八方美人をわかりやすく、説明している箇所がありましたので、紹介していきたいと思います。

 

「八方美人の最大の欠点は、人と親しくなる能力の欠如である。八方美人は相手の人格を認めないと言われる。八方美人は、半年の付き合いの人も20年前からの付き合いの人も同じに扱う。」

 

「誰にでもいい顔をするというのは、正確に言えば、相手の人格を認識する能力がないということである。」

 

「八方美人には相手がいない、自分しかいない。八方美人は鏡に向かって話すナルシシストのようなものである。」

ナルシシストとは加藤諦三氏いわく、「自分を愛している人」と訳すのは間違い。正確には「自分の理想像を愛している人」だそう。

 

「八方美人にとっては、AさんもBさんも同じなのである。違いは何かというと、自分に対してどういう態度を取るかということだけである。つまり自分を褒めてくれれば"いい人"であり、自分を褒めてくれなければ"嫌な人"なのである。

 

「八方美人は、自分の好きな人が分からない、自分が本当に得する人もわからない。だからずるい人間にとってはカモである。ずるい人間のカモになって、奴隷になって最後に捨てられる。八方美人は嫌いと言われることを避ける。気まずさを避ける。そして自分の意志を言わない。もっと言えば、自分の意思もない。」

 

「八方美人は、相手から許される感情で生きている。」

 

「八方美人は、相手の人柄そのものには何の関心もない。卑怯な人も、誠実な人もみな同じなのである。自分をちやほやしてくれれば"卑怯な人"も"いい人"になる。」

 

「八方美人は、(略)、ただ自分を誉めてくれるか、誉めてくれないかしか関心がない。すべての人に誉めてもらいたいから、すべての人にいい顔をする。」

 

いかがだったでしょうか。加藤諦三氏の言葉は自分には強烈に感じます。しかし、自分の中でも言語化不可能だった部分を言語化してくれるので、なんとなく読んでスッキリします。自分が八方美人だが、どうやったら治せるのかについては私もわかりません。しかし、「そうそう、そういう感情になるんだ。そういうことだったのか」と自分の感情を見つめ直すことができれば、自然と解決策もみえてくるのではないでしょうか。

 

これからも加藤諦三氏の本だけでなく、いろいろ心理学について勉強し、情報を発信していきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。