おりょーぶろぐ

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妬まずにはいられない症候群 加藤諦三

『妬まずにはいられない症候群』という本を読みました。タイトルえげつない。思わず自分のことを言われているような気がしてamazonでポチりました。もちろん作者は「加藤諦三」氏。自分の推しです。

 

この本を読んだらだいぶ自分のことが書いてありました。24歳男にはだいぶダメージが大きかったのですが、この本を読めば、精神的に成長出来ると思うので、若い男性の方、ぜひ読んでみてください。

 

その中で自分が感銘を受けた(自分のことを言われているようでショックを受けた。)言葉や、そのとおりだと思って大切にしたい言葉を紹介していきたいと思います。

 

それではーーレッツラご!

「妬み は 欲張り の 別名 で ある」

 

  妬み 深い 性格 の 人 は、 他人 を 誉める こと が 自分 の 価値 を 下げる こと で ある と 錯覚 し て いる。 他人 が 成功 する こと が、 自分 の 価値 を 下げる こと で ある と 錯覚 し て いる。 妬み 深い 性格 の 人 は、 自分 が 成功 する こと より、 他人 が 失敗 する こと の 方 が 大切 に なる。

加藤 諦三. 妬(ねた)まずにはいられない症候群(シンドローム) (Kindle の位置No.13-16)

 

「妬み深い性格の人は、カレン・ホルナイ(アメリカの女性精神分析学者)の言う神経症的競争をしている人たちである。自分が幸せになるように努力をするのではなく、他人が不幸になるようにエネルギーを使う。」

いや、ホント、エグい。そうなりたくないけど実際の自分はそういうふうになっている気がして。。。

 

神経症的野心とは

神経症 的 野心 は、 白雪姫 の 継母 の よう に、 ただただ 世界 で 一番 美しく なり たい という よう に 特定 の 一つ の こと に 目的 が ある こと も ある し、 そう で ない 時 も ある と、 カレン・ホルナイ は 言う。 すべて の こと が 他人 より 優れ て い ない と 気に入ら ない という 野心 も ある。   絵 を 描け ば 自分 は レンブラント で、 小説 を 書け ば シェイクスピア で なけれ ば 気 が すま ない。 水泳 では オリンピック 選手 級 で なけれ ば 気 が すま ない。 劇 では 小学校 の 時 に 有名 女優 と 競演 し た という よう な こと を 言い たく なる。 神経症 的 野心 を 持つ 女性 は、 スーパー ウーマン を 目指す。 妻 で あり、 会社 の 役員 で あり、 よき 母親 で ある。

加藤 諦三. 妬(ねた)まずにはいられない症候群(シンドローム) (Kindle の位置No.834-839). 株式会社PHP研究所. Kindle 版.

 

 

自分 が 美しく ても、 自分 以外 の 人 が 美しい こと が 気に入ら ない。 それ は、 自分 以外 の 人 に対する 敵意 で ある。 そして これ こそ 嫉妬 の 性質 なのでは なかろ う か。 自分 以外 の 人 が 注目 を あびる と 気に入ら ない。 だから 成功 し た 人 でも 妬み 深い 人 が 多い ので ある。

加藤 諦三. 妬(ねた)まずにはいられない症候群(シンドローム) (Kindle の位置No.854-857). 株式会社PHP研究所. Kindle 版.

 

カレン・ホルナイ に よれ ば、 神経症 的 競争 において は、 自分 が 成功 する よりも 他人 が 敗北 する こと が 大切 に なる。 要するに 足 の 引っ張り 合い で ある。

加藤 諦三. 妬(ねた)まずにはいられない症候群(シンドローム) (Kindle の位置No.858-859). 株式会社PHP研究所. Kindle 版.

 

  嫉妬 深い 人 は 物事 に 関心 が ある のでは なく、 優越 し て いる か し て い ない かに のみ 関心 が ある。 まさに

加藤 諦三. 妬(ねた)まずにはいられない症候群(シンドローム) (Kindle の位置No.885-886). 株式会社PHP研究所. Kindle 版.

 

一口 に 言え ば、 神経症 的 競争 の 特徴 とは、 嫉妬 深い 人 の 性格 特徴 で ある。 若い 頃 私 を 苦しめ て い た のは 劣等感 でも ある が、 嫉妬 心 でも あっ た。

加藤 諦三. 妬(ねた)まずにはいられない症候群(シンドローム) (Kindle の位置No.898-900). 株式会社PHP研究所. Kindle 版.

 

神経症的競争をする人は嫉妬深い性格特徴を持っている。劣等感+嫉妬心。しんどいです。

 

神経症的競争=神経症的野心を持った人の競争

神経症的野心とは?

 

  鬱病 の 本質 として、 ある 人 は 敵意 と 言う。 フロム・ライヒマン の よう に 必要 と 空虚 と 言う 人 も いる。 私 は 鬱病 の 本質 は 嫉妬 で ある と 思っ て いる。 私 が 嫉妬 という 理由 は、 嫉妬 と 言え ば 敵意 も 空虚 感 も 両方 入る からで ある。

加藤 諦三. 妬(ねた)まずにはいられない症候群(シンドローム) (Kindle の位置No.953-955). 株式会社PHP研究所. Kindle 版.

 

  妬み は 破壊的 な 欲求 で ある。 日本 的 陰湿 な 社会 を 生み出し て いる もと で ある。 企業 における 年功序列 は、 神経症 的 競争 社会 が 生ん だ 発明 では なかろ う かと 私 は 思う。 成功 しよ う と する と 妬ま れる。 しかし「 年齢 だ から」 と 言え ば 成功 し ても 妬ま れ ない。 それ は また 人々 の 成功 の 恐れ を 和らげ て くれる。 年齢 に従って 地位 が 上昇 する から、 失敗 の 恐れ も 和らげ て くれる。

加藤 諦三. 妬(ねた)まずにはいられない症候群(シンドローム) (Kindle の位置No.988-991). 株式会社PHP研究所. Kindle 版.

 

  妬み は 破壊的 な 欲求 で ある。 日本 的 陰湿 な 社会 を 生み出し て いる もと で ある。 企業 における 年功序列 は、 神経症 的 競争 社会 が 生ん だ 発明 では なかろ う かと 私 は 思う。 成功 しよ う と する と 妬ま れる。 しかし「 年齢 だ から」 と 言え ば 成功 し ても 妬ま れ ない。 それ は また 人々 の 成功 の 恐れ を 和らげ て くれる。 年齢 に従って 地位 が 上昇 する から、 失敗 の 恐れ も 和らげ て くれる。

加藤 諦三. 妬(ねた)まずにはいられない症候群(シンドローム) (Kindle の位置No.988-991). 株式会社PHP研究所. Kindle 版.

 

日本 が 欧米 に 追いつき 追い越せ という 目標 の、 次 の 目標 が 立て られ ない のは なぜ か。 今 までの 追いつき 追い越せ という 目標 が、 日本人 の 神経症 的 競争 意識 に 沿う もの だ からで ある。 神経症 的 競争 意識 以外 の 目標 では、 日本人 の 活力 を 生み出す 目標 に なら ない。 経済 復興 という 再建 も、 鬱病 者 の 得意 と する ところ で ある。

加藤 諦三. 妬(ねた)まずにはいられない症候群(シンドローム) (Kindle の位置No.1045-1048). 株式会社PHP研究所. Kindle 版.

 

「妬み深い人は過去に生きている」

 

「他人を妬んでいる人は生気がない。それは未来を見て意欲的になっていないからである。また素直でない。素直でないのは、自分が妬んでいる人に対して両価的になっているからである。妬んでいるが、心の底でその人に憧れている。憧れながらその人を憎んでいる。その人に迎合しながらも、その人の不幸を心の底で喜んでいる。」

→まさに自分のことを言われている。大学のときの友達が怪我をした、単位を落とした、そういう話を聞くと嬉しくなり、心の中でニヤついている自分がいました。自分は妬み深い人間なのでしょう。

 

「妬み深い人は、誰に対しても過去でしか人を見ることができないのである。そして視野が狭い。価値観が歪んでいる。一つのものさしでしか人を評価できない。」

 

「前向きに生きられない人の最大の楽しみは、他人の欠点を探し出すことである。」

 

「妬み深い性格のひとは自己蔑視をしているが、同時に自分にうぬぼれているのではなかろうか。うぬぼれている人は何の根拠もなくそう思い込んでいる。」

 

「やはり妬みは「自分にもできる」と思っていることを他人がして、自分がしないときに起こる。」

 

「自分の殻を破る時に人は不安と興奮に震える。これを避けてしまった時に、人の成功した話が羨ましくなるのである。」

 

  妬み 深い 性格 の 人 は、 今 までの 自分 の 殻 を 破る 時 が 来 て いる のに、 怖く て 破れ ない で いる 人 で ある。

加藤 諦三. 妬(ねた)まずにはいられない症候群(シンドローム) (Kindle の位置No.1187-1188). 株式会社PHP研究所. Kindle 版.

 

「妬み深い性格の人は、「自分は他人からこう見られたい」という願望のために、「自分はこれがしたい」ということを犠牲にしてきた人である。あるいは、「自分がこれがしたい」ということが分からない人である。」

→まさに自分はこれであり、バスケが上手になればかっこいい、いい大学に入ればかっこよく見られる、お金持ちになれば人からよく見られる、そういう他人の心にうつる自分がいいものか悪いものかだけが自分の生きる判断基準になってしまっていました。

 

「自分で自分を尊敬できる人は、それほど失敗を恐れない。成功と失敗とに関係なく、自分には勝ちがあることを知っているからである。自分で自分を尊敬できる人は、失敗の可能性があってもそれに挑戦できる。しかし自分で自分を軽蔑してしまった人は失敗を恐れる。そこで超安全を選ぶ。したがって何もできない。世の中には超安全なことなどそれほどたくさんあるわけがないからである。」

 

神経症者は他人を傷つけることに極端に鈍感で、それでいながら加害恐怖を持っているということができる」

→加害恐怖は自分が嫌われることを恐怖しているということで、他人への思いやりとは全く逆の性質である。あくまでも自分に執着する結果としての恐怖である

 

「欲望はたいてい、単に欲しいものについてよく知らないために生まれる。人は自分の知らないものを欲しがっている。肝心なのは、普通の場合、欲しがったものと手に入れたものの間に差があるということである。求められているのは、想像で作り出されたもので、その特徴は、想像力によって歪められている。想像ではある程度どんなものか分かるが、それ以外のことは分からない。心の中で描いたイメージと実物の間には違いがある。」

→これはほんとにびっくりした。そのとおりだと思った。食べるまでは食べたくて仕方がなかったシャトーブリアン。食べてみると油っこくて、ハラミのほうがおいしいのではないかとなって、願望がなくなる。下品な話になるが、高校生の時に女の子とsexしたくてしたくてたまらなかったのに、こんなものかとなった。女の子の下の部分の匂いで自分の息子の元気がなくなったことにショックも受けた。おそらく100人切りをしている男性、女の子というものを知っている男性は女の子をそれほど欲していないのだろう。お金が欲しくてたまらない人ほどお金を持った時にどうしていいかわからなくなるのではないのでしょうか。

 

ナルシシズムとは、よく日本語で自己愛と約される。そこでこれが誤解される。自分を愛することは心理的に望ましいことだし、自分を愛する程度にしか人を愛せないからである。正確には、理想的自我のイメージを愛するということである。

→世間的にはナルシストとは、自分のことを愛してやまない人のように思われているのではないでしょうか。私自身もそのように考えていました。ナルシストは理想的な自分を愛しているのであり、自分自身を愛しているのではない。

 

「「復習的」という言葉が、不幸な人生のキーワードである。復習的とは心が屈辱に痛んでいることである。心が屈辱に痛み、怒りに震え、泣き叫んでいる状態である。悔しくて悔しくて気持ちが収まらない心理状態である。自分を傷つけた人たちばかりでなく、すべてのものを許せない心理状態である。」

 

「そもそも妬み深い性格のひとは、他人を理解する能力が欠如しているのである。彼らは自己中心的であるから、自分のことにしか関心がない。他人は他人で辛い重みをしながらそれなりに笑顔を作って生きているということが理解できない。」

 

「妬み深い性格の人は他人の努力がわからないが、が逆に自分のしたわずかな努力を大変な努力と勘違いする。」

 

「『嫉妬の心理学』という本に嫉妬の四条件というのが書かれている。

1ー自分と同等か、それよりも劣っているものが優位に立つ。

2ー自分の嫌いなもの、軽蔑しているものが優位に立つ。

3ー自分と同性のものが優位に立つ。

4ー自分よりも優れたものから優位を誇示される。」

 

「私自身、若い頃、「人間性人間性」とよく言うことがあった。それは 自分の能力の劣等感からの反動形成として人間性人間性と騒いでいるだけであって、言葉とは逆に最も人間性を軽んじていたように思う。人間性人間性と一言も騒がない人のほうがずっと人間性を重要視していたように思う。」

 

「他人が自分に対してどのような態度をとるかに自分の勝ちが依存している以上、傷つきやすいのは当たり前である。他人は自分の望む通りに自分に対して振る舞うわけではない。」

 

「他者の中にある自己のイメージに自分の価値がかかかっている人は傷つきやすい。」

 

「諦めるということは、人生を積極的に生きるということである。諦めるということは人生を明らかにするということである。諦めるということは、自分に与えられてたものに気がつくということである。諦めるということは自分の能力を活かすということである。」

 

ナルシシストについてヴィリィの説明を『夫婦関係の精神分析』から惹かせてもらう。「ナルシシストは、自己価値観が不確かで、相手を独立した個人としては認められず、単に[自己愛的な対象]として、自身の自己を拡充するものとして、何か自分自身を満たし、補足し、装飾し、高めるものとしてしか相手を認知できない」」

 

「僻んで妬んでいる人に対するアドバイスは、ひがんでいないで「自分だってやれば出来る」と信じて現実と取り組むことである。僻んで妬んでいる人は、他人の功績を意識するあまり、自分の特徴を忘れてしまう。自分が過剰に意識している他人と同じ酒類の功績を挙げなければ行けないと勘違いしてしまう。人はだれでも自分に適した功績をあげればいいのである。社会に対して、会社に対して、仲間に対して、家庭に対して、同じ種類の貢献をしなければいけないなどということはない。僻んで妬んでいる人は、どうもこの点を忘れていいるようである。この点を忘れているということは、自分の価値を忘れているということでもある。」

 

「妬みの原因は劣等感と優越感である。自信のある人は妬まない。自信と優越感との違いは、妬み深い性格かどうかである。優越感を持っている人は自信がなく、妬み深い。」

 

「「なぜこうも終始心配事で心を煩わせていなければならないのか」という問いに、シーベリーは次のように答えている「それは自分であることを放棄したから」」

 

自己蔑視の原因はカレン・ホルナイによると自己憎悪である。」

 

いかがだったでしょうか。

何か一つでも心に刺さる言葉があれば幸いです。

 

私は人は掛けられた言葉でできていると考えています。人は記憶できていないのではなく、言葉は潜在意識には蓄積されていくが、思い出すことができないだけであると思います。人生のある場面で、「あ、加藤諦三の本で読んだときに書いてあった言葉と同じような心理的反応が起こった」と思い出すかもしれません。だから読書はやめられないと思います。

 

それでは。